
福井県若狭地方最大の秋祭り「小浜放生(ほうぜ)祭」が9月19、20の両日、小浜市中心部の小浜地区で開かれ、華やかな山車(やま)に勇壮な獅子や大太鼓、美しい神楽などの「演(だ)し物」が披露される。本番が迫る中、各区では住民らの稽古にも熱が入り、普段は静かな小浜の夜に、太鼓や笛、かねの音が響き渡っている。
小浜放生祭は同市男山の八幡神社の例大祭。380年余りの歴史があり、県無形民俗文化財に指定されている。同地区の24区が半数ずつ隔年で出番を務め、今年は▽山車=塩竈(しおがま)、生玉、竜田、貴船▽大太鼓=鈴鹿、大宮、大原▽神楽=津島、鹿島▽獅子=多賀、男山▽神輿(みこし)=香取の各区が担当する(大原と香取は20日のみ)。
山車を担う竜田区では、8月24日に同区の本境寺で週5回の稽古を開始した。子どもが減少する中、幼いころから太鼓に親しみ、成長後も地域に戻ってきてもらおうと、今年から年少児(4歳)も参加。稽古では、笛の音に合わせて懸命に太鼓をたたき「ソーラン」と声を響かせていた。青年会の会長は「今年もミスがないように演奏したい。初日の他区との打ち合いも楽しみたい」と意気込んでいた。
大太鼓の鈴鹿区では、太鼓と棒振りに約25人が参加する。2年ほど前から人手を確保するため区外の中学生らも加え練習を続けてきた。区内に住む親戚に誘われ、棒振りに挑戦する同市千種区の小浜中3年の生徒は「幼いころから棒振りを見ていてかっこいいと思っていた。地区外だけど鈴鹿区を背負ってがんばりたい」と意気込んでいる。
19日は午前9時ごろから各区の演し物が順次、八幡神社に宮入りした後、地区内を巡行。午後4時ごろ大原、男山、香取を除く9区が市まちの駅・旭座周辺に集結する「宵宮勢揃(ぞろ)い」がある。20日も午前9時ごろから各区が宮入りする。
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