皇室に献上するため選別される若狭かれい=3日、小浜市川崎1丁目の小浜魚商会館(山崎彩撮影)

 若狭の冬の味覚「若狭かれい」を皇室に献上するための選別・発送作業が12月3日、福井県小浜市川崎1丁目の小浜魚商会館で行われた。透明感のあるあめ色に仕上がった干物の中から75匹を厳選。4日に天皇、皇后両陛下、上皇ご夫妻と3宮家に届けられる。

 若狭かれいは若狭湾沖で取れるヤナギムシガレイで、上品な甘さ、うまみが特長。皇室への献上は1985年から行われている。

 カレイは2日にうろこや内臓を取り、塩を振るなど下処理を行った後、一晩かけて自然乾燥させた。選別作業は小浜魚商協同組合の組合員10人が担った。厳かな雰囲気の中、作業台に並んだ体長28センチほどの138匹の中から、色合いや形などを見極め丁寧に箱詰めした。

 同組合の理事長は「例年通り、いいカレイがそろってくれた。福井の代表としてお贈りするので、おいしく食べていただきたい」とほっとしていた。

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