• 公式キャラクター「ほくりん」を考案した梅村さん=26日、小浜市内のホテル
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公式キャラクター「ほくりん」を考案した梅村さん=26日、小浜市内のホテル

 はじめまして「ほくりん」です-。福井県嶺南西部4市町の若手経済人らでつくる「未来若手プロジェクト」(通称・ミラプロ)は、北陸新幹線小浜・京都ルートの早期全線開業に向けた活動の公式キャラクターを決めた。嶺南地域の子どもから募ったアイデアの中から、グランプリに輝いた敦賀市粟野小の梅村さんの作品を採用した。製作するグッズなどに活用、盛り上げを図る。

 同団体は今年4月に設立。子どもたちにも新幹線延伸に関心を持ってもらおうと公式キャラクターの制作を企画した。今夏、嶺南6市町の高校生以下を対象にデザインなどを募り、53点が集まった。メンバーの投票でトップのグランプリや優秀賞など計10人の入賞作品を選んだ。

 梅村さんの「ほくりん」は北陸新幹線車両を模したかぶり物を身に着け、腹部に「小浜」「京都」の文字や線路のようなデザインが描かれている。生成AI(人工知能)を活用して考案し「明るく楽しいイメージで親しみやすいキャラクター」を意識したという。話し言葉の語尾に「ほく」を付け、北陸新幹線のことを話すと止まらないなどのプロフィルも考えた。

 10月26日に小浜市内のホテルで表彰式があり、梅村さんは「驚いたけれど、うれしい」と喜びを語った。

 ミラプロでは、早速公式キャラクターを用いてメモ帳を作り、イベントなどで配布していく。水江大地会長は「子どもたちが新幹線について考えるきっかけとして、一定の効果はあった。キャラクターの設定などが作り込まれていて、新幹線に対する思いを感じた」と話した。入賞作品は11月4日から小浜市役所で展示される。

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