福井県おおい町名田庄地区の特産品「若狭マツタケ」のシーズンが始まった。8月以降の残暑が長引いた影響で収穫は例年より2週間ほど遅れたものの、品質は上々。地区内のスーパーでは10月17日から店頭に並び始め、11月上旬まで、例年並みの15キロほどの入荷を見込む。
若狭マツタケは、身の締まりや香り高さが特徴。上質さは国内最高級といわれる京都府の「丹波マツタケ」にも肩を並べるという。
今季は17日に収穫がスタート。同町名田庄三重のスーパー「カネイチ」は、23日までに約5キロが入荷。親指サイズから、最大で12センチほどのものまでそろっている。
残暑と少雨の影響でマツタケの発生は遅れた。ただ、夜明けごろの湿度が高い日が増え始め、身の締まり具合が抜群に。香り高い個体が多いという。同店の田中さんは「歯ごたえが良く、食欲をそそる香り」と太鼓判を押す。
京都府内の高級料亭に卸すほか、地区内では日本料理店「崇(すう)」(予約制)でマツタケを使った料理が提供されるという。
田中さんは「土瓶蒸しやマツタケご飯、お吸い物など、香りを楽しむ食べ方がお勧め。秋の味覚を味わって」と話している。
カネイチでは、100グラム3千~1万5千円で販売している。在庫状況は同店=電話0770(67)2220。
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