県内で水揚げされたシイラのフライなどを使ったサンド(左)と高浜町産イチゴのスムージー

 福井県小浜市和久里の「道の駅若狭おばま」を運営する市第三セクター「まちづくり小浜」は、嶺南西部の魚やフルーツをふんだんに使った2商品を、同駅で7月30日から販売する。さくさくのシイラフライと和風しょうゆが合うサンドや、さわやかなイチゴのスムージーが楽しめる。販売は9月末まで。

 新商品「幸福(しあわせ)ねぎのマヒマヒサンド」は、ハワイで「マヒマヒ」と呼ばれる南方系の白身魚シイラを活用した。温暖化の影響で近年、福井県沿岸で漁獲量が増加。ただ鮮度が落ちやすいなどの理由で値が付かず、地元消費へ活用策が模索されていた。

 昨夏、鮮度を保つ加工技術を確立した水産加工業の小浜海産物(同市川崎2丁目)と商品化した。小浜、高浜漁港などで水揚げされたシイラの表面の菌を、電解水で殺菌し、真水で洗浄した上で、高い鮮度を保ったまま加工している。小浜で生産される県ブランド青ネギ「幸福ねぎ」やトマトなどをパンでサンド。味付けには、同社の熟成させた魚醤(ぎょしょう)の調味料「鯛(たい)ひしお」を使用。マヨネーズと絡まり食欲をそそる。

 「obananaスムージー」は、イチゴとバナナのスムージー。イチゴ農園を運営する合同会社「内浦H&Sクリエイト」(高浜町鎌倉)のイチゴ「章姫(あきひめ)」を使用した。寒暖差の大きい山の上で栽培しており、甘酸っぱいのが特徴。濃厚かつ爽やかな1杯に仕上がった。

 マヒマヒサンドは800円、スムージーは550円。同駅テイクアウトコーナー「小浜pocket」で販売する。

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