• 昭和40~50年代の小浜線の写真が並ぶテーマ展=7日、小浜市の県立若狭歴史博物館
昭和40~50年代の小浜線の写真が並ぶテーマ展=7日、小浜市の県立若狭歴史博物館

 福井県小浜市の県立若狭歴史博物館でテーマ展「ちょっとむかしのくらし展 国鉄小浜線のころ」が開かれている。昭和40~50年代(1965~84年)の駅舎や車両の写真など148点が展示され、懐かしさを感じさせる。3月10日まで。

 敦賀駅から終点の東舞鶴駅までの当時の駅舎や列車が走行する風景などの写真を展示。煙を吐いて走る蒸気機関車やかつて敦賀駅にあった転車台など当時の様子が見て取れる。

 準急、急行などの優等列車として走っていた「わかさ」や名古屋、金沢から小浜線を経由して島根県出雲市までをつないだ急行「大社」なども紹介している。68年の福井国体に際し、昭和天皇が乗車した「お召し列車」の写真もある。

 81年には福井県置県100周年記念で当時10年ぶりに蒸気機関車が復活した。「SLわかさ号」と名付けられた機関車は敦賀-小浜間を1週間運行した。敦賀駅での出発式や乗客でにぎわう車内などの写真のほか、ヘッドマークなども展示している。

 現在、小浜線で最も古い駅舎が残る十村駅(若狭町)で、駅員の昔の仕事風景を写した写真や、大正時代の小浜駅を写した絵はがきなども展示されている。

 同館の担当者は「当時は物流や旅行などで鉄道が重要だったことを、写真を通じて再認識してもらいたい」と話した。

 開館は午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。第2、第4月曜は休館(祝日の場合は翌日)。常設展示料金で観覧できる。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)