JR小浜駅前にある小浜駅通り商店街(通称はまかぜ商店街)を盛り上げようと、商店街に店を構える男性店主が動画投稿アプリTikTok(ティックトック)を使い魅力発信に取り組んでいる。商店街の店舗や小浜の魅力を短く紹介。男性は「商店街だけでなく、寺などをはじめ、良い観光素材が小浜にはたくさんある。新幹線開業もあるので動画を通じてたくさんの人に来てもらいたい」と話している。
男性は「はまかぜTikTokおやじ」こと岸野光恭さん。山文呉服店の店主で商店街のお店でつくる小浜駅通り商店街振興組合の理事長も務める。
商店街はJR小浜駅からまちの駅・旭座、杉田玄白記念公立小浜病院まで続く2本の道に作られたアーケード街。車社会の進展や店主の高齢化などで1955年代は100店舗ほどあったお店も、現在は半分ほどに減少したという。
TikTokは商店街の魅力を若い人に向けて発信し、誘客や新規出店につなげようと企画。今年8月から投稿を始めた。
動画は15秒から40秒ほど。撮影は週2回ほど行い、脚本の内容やテロップの入れ方などを学生が起業した大阪の会社にアドバイスをもらいながら制作し、これまで25本投稿している。
動画内容は飲食店のメニュー紹介や放生祭、夜の市などのイベントのほか、小浜市がアメリカのバラク・オバマ元大統領と名前が同じであることや、連続テレビ小説「ちりとてちん」の舞台となったことなども発信する。
現在のフォロワーはまだ100人ほどだが、岸野さんは「5千人は達成したい」と意気込む。続けて「駅を降りてすぐ目の前にあるこの商店街はまさに玄関口。楽しい商店街にしたい」と意気込んだ。
TikTokのアプリや検索サイトで「はまかぜTikTokおやじ」で検索すると閲覧できる。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)