レンコダイを手際良くたるに詰める従業員=7日、小浜市城内1丁目の上杉商店

 福井県小浜市の水産加工会社で、特産の「小鯛ささ漬」の生産が最盛期を迎えている。年末の贈答用のほか、家族で楽しむ自宅用の需要も高まっており、従業員が桜色のレンコダイをたるに詰める作業に追われている。

 同市城内1丁目の上杉商店は70年ほど前から「小鯛ささ漬」を手がけている。12月の生産量は通常の約3倍といい、多い日は1日2千個を作り、県内外に発送している。

 体長20センチほどのレンコダイを3枚におろし、塩を振って1日寝かせ、秘伝の調味液に浸してスギのたるに昆布と一緒に詰め、ササの葉を載せて仕上げる。7日は午前8時から14人の従業員が総出で作業した。

 上杉社長は「味の調整を長年続け、絶妙な塩加減と酸味を追求した。県内外の方に味わってほしい」と話していた。

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