かつて使っていたコスチュームや写真などが並ぶレインボー戦隊「五湖レンジャー」のミュージアム=若狭町鳥浜のショッピングセンターレピア

 福井県美浜、若狭両町のご当地ヒーロー、レインボー戦隊「五湖レンジャー」のミュージアムがこのほど、若狭町鳥浜のショッピングセンターレピアにオープンした。かつて使っていたコスチュームや写真などが並び、誕生から20年の歩みを振り返ることができる。

 五湖レンジャーは、美浜町、上中町各商工会と合併し、わかさ東商工会となる前の三方町商工会の青年部が考案。三方五湖の自然を守る大切さを子どもたちに伝えようと、2003年にデビューした。美浜、若狭両町のイベントに参加したり、保育園を訪問したりして、幅広い世代の住民に親しまれてきた。ミュージアムは、五湖レンジャーの歴史を多くの人に振り返ってもらおうと、わかさ東商工会青年部が昨年春から準備を進めてきた。

 レピア1階の空き区画約100平方メートルに設けた。展示されているコスチュームは、06年ごろから10年ほど使われた第3世代。美方高の生徒が制作したもので、首元は虹色になっていて、胸元には「五湖」にちなみアルファベットの「G」がデザインされている。

 第2、3世代のヘルメットやショーの様子を収めた写真なども並ぶ。悪役も紹介しているほか、キーホルダーや缶バッジを手に入れられるカプセル玩具販売機「ガチャガチャ」もある。

 ショーの映像の放映も計画しているという。同青年部の部長は「コスチュームやヘルメットを間近で見ることができるのは貴重なので楽しんでほしい。レピアの活性化にもつながれば」と期待する。五湖レンジャーの立ち上げに中心になって取り組んだ男性は「多くの人の支えがあって20年がたった。これからも地域を盛り上げる存在であり続けてほしい」と願っている。

 レピアは午前9時半から午後7時半に営業している。第3水曜定休。

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