• 自分たちが考えたみかん音頭の歌詞を手にする児童=21日、敦賀市東浦小中
  • ミカン農家に取材した内容をチラシにまとめた児童
自分たちが考えたみかん音頭の歌詞を手にする児童=21日、敦賀市東浦小中

 地元東浦みかんをPRしようと福井県敦賀市東浦小の児童が、市内で歌い継がれる民謡踊りの歌「敦賀とてもすきすき」を基に「みかん音頭」を作った。「みかん好き好き」「甘酸っぱくて こくある」など、地元農家から教わった特徴を盛り込んだ。敦賀駅で12月8日に行うみかんの販売イベントで録音した歌を流す。

 同校は、ふるさと学習「東浦みかんプロジェクト」で農家を訪ね、剪定(せんてい)や摘果作業を体験したり、特徴を取材したりしている。今回は5、6年生8人が歌とともにPRのチラシを作成した。

 「敦賀とてもすきすき」は歌いやすく、祭りなどで市民におなじみの民謡。児童もよく知っていて「あなたすきすき とてもすきすき」の本来の歌詞を「みかん好き好き とても好き好き」にリメークした。「潮風山の風で甘さがました」「甘酸っぱくて こくあるみかん」など特徴も歌詞に盛り込んだ。

 チラシはA4判2枚に、雪で折れないようミカンの木を低く仕立てていることや、おいしい実がなるように肥料に牛やニワトリのふん、貝殻、米ぬかなどを使っていることをまとめた。農家の写真とともに栽培にかける思いも記した。

 音頭は駅前での販売イベントのほか、23日に同校で開かれる東浦みかんの歴史をテーマにした劇中で歌い、保護者や地域住民に披露する。チラシは27日に敦賀駅前で通行人らに配布する。

 6年生の児童は「東浦地区を代表する歌になれば」と期待している。山岸校長は「活動を通して自分たちも地域を支えている一員ということを感じてもらいたい」と話している。

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