北陸新幹線で訪れる観光客らに昆布の手すきを体験してもらおうと、昆布加工の敦賀昆布は福井県敦賀市の本町1丁目商店街にある本店をリニューアルし、体験コーナーを設けた。観光客らが職人になりきれるよう作務衣(さむえ)を用意。職人が指導し、敦賀伝統の技を味わってもらう。来年2月ごろをめどに本格開始する。
敦賀昆布は今年1月、これまでの卸売りだけでなく、観光客のお土産売り場も兼ねた本店を開店した。今回は、県観光連盟の観光ブランドアップ・スーパーバイザーの於保孝志さんのアドバイスを受けて体験コーナーを設置した。店内におぼろ昆布を紹介するパネルを展示し、同社の職人浜岡さんが体験コーナーで指導役を務める。浜岡さんは普段から常駐し、ここで昆布の手すき作業を行っている。
本格スタート後は、作務衣を着て真昆布をすくコースなどを用意する。森田社長は「体験などを通して観光客だけでなく地域の人にも昆布に親しみをもってもらいたい。若い人に職人になりたいと思ってもらえるきっかけにもつながったら」と話している。同社は同連盟の「観光地域づくり推進事業補助金」を活用し昆布を紹介する動画制作も進めている。
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