福井県小浜市千種1丁目の山川登美子記念館の所蔵品を展示する特別企画展「絵に目を奪われる」が、同館で開かれている。華やかなびょうぶや書画など20点が並んでいる。来年1月31日まで。
山川家から市に寄贈された所蔵品の中から、「美しい絵」をテーマに展示品を選んだ。明治時代の六曲一双のびょうぶ「源平合戦図」では、源義経率いる源氏軍が騎乗したまま崖を駆け下り平家軍を急襲する「一ノ谷の戦い」、源氏方の武将・那須与一(なすのよいち)が平家の小舟に立てられた扇の的を射貫いた「屋島の戦い」などが描かれている。江戸時代の絵師・狩野周信(ちかのぶ)の書画「群雀図(ぐんじゃくず)」には、群れをなす愛らしいスズメが表現されている。
山川登美子に関連した作品として、登美子の短歌が掲載された文学雑誌「明星」も紹介。色鮮やかな装丁などが来館者の目を引いている。
午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。火曜休館。大人300円、高校生・大学生200円、中学生以下無料。問い合わせは同館=電話0770(52)3221。
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