妊婦や子育て世帯の外出をサポートする福井県の「ふく育タクシー」が10月30日から始まった。県内のタクシー事業者17社が参加し、運行区域は全市町を網羅する。電話による事前登録制で、各社は24日受け付けを始めた。
運行を担うのは福井、あわら、坂井、大野、鯖江、越前、敦賀、小浜8市の事業者。県のホームページで事業者名、運行時間、電話番号を公開している。ふく育タクシーには専用ステッカーが貼られ、県主催の研修を修了した90人が認定ドライバーとして利用者を送迎する。
利用者は事前登録後、利用日時や行き先を事業者に予約する。妊婦の通院、親子での買い物などを想定している。学校や習いごとの送迎など子どものみの利用も可能で、ドライバーは送迎完了後に保護者に電話連絡することも定めた。チャイルドシートが必要な場合は事業者が用意する。
料金は通常のタクシーと同じ。県は11月から始めるデジタル地域通貨事業「ふくい はぴコイン」で、子育て世帯や妊婦を対象に付与する「ふく育ポイント」1500円分も決済に使えるようにする方針。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)