• 「映画『おしょりん』を通して、福井の知名度アップを図りたい」と語る制作委員会の新道委員長=あわら市内
  • 映画「おしょりん」の公開に合わせて制作された福井県のPR映像の一場面
「映画『おしょりん』を通して、福井の知名度アップを図りたい」と語る制作委員会の新道委員長=あわら市内

 福井県内で先行上映が始まった映画「おしょりん」で、本編開始前に福井県のPR映像が流れている。風光明媚(ふうこうめいび)な名所や史跡、伝統工芸、グルメなど17市町の魅力を紹介する内容で、制作委員会の新道忠志委員長は「北陸新幹線県内延伸を前に、福井の良さを全国の人に知ってもらいたい」と期待を込める。

 映画は、明治時代に麻生津村(現福井市)で眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門、幸八兄弟を描き、オール福井ロケで制作された。俳優の小泉孝太郎さんや北乃きいさんらが出演している。

 福井県のPR映像は、新道委員長が発案。全国下位に低迷している福井県の知名度を何とか向上させたいという切実な思いから、5分間と15分間の2パターンを制作した。

 東尋坊、大本山永平寺、気比の松原、越前がに、おろしそば…。PR映像では、北陸新幹線県内延伸を伝えるナレーションとともに福井県を代表する観光地や魅力を紹介。映画本編に自然につながっていく演出も含め、新道委員長は「映像を見た人は必ず福井へ行ってみたいと思うはず」と出来栄えに自信を見せる。

 「おしょりん」の全国公開は11月3日から。150館での上映を目指すが、上映館数は先行上映の県内での集客状況も考慮されるという。新道委員長は、福井のPR映像が大勢の人の目に触れることを願い「まずは福井で『おしょりん』熱が盛り上がることが不可欠。多くの県民に劇場に足を運んでほしい」と話している。

 PR映像は県や市町、100社を超える協賛企業にDVDで配り、県内外のイベントで活用してもらう考え。

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