• 木目調の格子をあしらった特徴的な店舗の外観=24日、敦賀市清水町1丁目
  • 長命水を使用したコーヒーを提供している「mikocafe」
木目調の格子をあしらった特徴的な店舗の外観=24日、敦賀市清水町1丁目

 福井県敦賀市の気比神宮南参道口前の空き店舗に、同神宮境内にわき出る「長命水」を使ったコーヒーを提供するカフェがオープンした。北陸新幹線敦賀開業に向け神宮周辺は、空き店舗への出店などが続く“ホットエリア”。同店は「気比神宮を中心に観光客らに街中を楽しんでほしい」と話している。

 カフェを運営する「mog plus」(京都府南丹市)が、県や市などの「敦賀まちづくり魅力UP応援補助金事業」を活用して空き店舗のリノベーションし、8月にオープンした。

 巫女(みこ)を連想してもらおうと店舗名は「mikocafe(ミコカフェ)」。建物の正面の壁一面に木目調の格子をあしらった。入り口は格子を曲げた独特な形状になっており、古川忠晃社長は「娯楽性があって、隠れ家的な雰囲気にしたかった」と店のコンセプトを話す。

 長命水は飲むと長生きするといわれ、コーヒーは高校のときに同級生だった縁で、自家焙煎(ばいせん)コーヒー専門店「新田珈琲」の店主が監修した。酸味が少ないマイルドな味で、店で出しているパンケーキの甘さにマッチしているという。

 新幹線開業に向け、神宮の大鳥居の正面にある神楽町1丁目商店街は、空き店舗をリノベーションし飲食店や、アップサイクル品などを販売する店舗の出店などが続く。古川社長は「気比神宮参拝のセットとして、長命水を使ったコーヒーを楽しんでほしい。落ち着いた雰囲気の中で敦賀観光の思い出に浸ってもらえたら」と話している。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)