田んぼで餌を探す5羽のコウノトリ=19日、小浜市国富地区(コウの会提供)

 福井県小浜市国富地区の田んぼに10月19日、国の特別天然記念物コウノトリ5羽が飛来した。地元の「コウノトリの郷づくり推進会」(コウの会)によると、2~7月の営巣、巣立ちの時期以外に同地区を複数で飛来するのは珍しいという。

 午前8時ごろ、地域住民から連絡を受けコウの会メンバーが確認した。コウノトリは等間隔に並び田んぼで餌を探している様子で、同会は「国富が自然豊かな場所であることを再認識できた」と喜んだ。

 国富地区では、同じコウノトリのペアが3年連続で営巣し、計10羽が巣立っている。同会は「見かけたときは距離を取って刺激しないよう観察してほしい」と呼びかけている。

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