来年5月に開園予定の全天候型施設キッズプレイパーク「なないろ」の内装パース図(小浜市提供)

 福井県小浜市が若狭総合公園内に整備している全天候型の遊び場キッズプレイパーク「なないろ」が10月23日着工し、同公園で安全祈願祭を行った。映像などを活用し五感を養う遊具をはじめ、授乳スペースなどの保護者向けの設備も充実。来年5月の開園を予定し、プールや屋内砂場などの園内の既存設備と連動した親子で楽しめる遊び場を目指す。

 市は屋内で遊べる施設が少なく、若い保護者を中心に整備の要望があったことを受け、昨年4月から検討を進めてきた。

 木造平屋建て。延べ床面積約320平方メートル。園内の多目的休養施設とプールの間にある芝生広場に建設する。県の補助金なども活用し、総事業費は約1億7千万円。

 対象は0~6歳児に設定した。視覚を活用した遊びができるよう壁にモニターを設置し、一部の壁をマグネットウォールにすることで玩具を貼り付けて遊べるようにする。階段状のステージはイベントなどに活用するほか、絵本の読み聞かせスペースとしても利用できる。

 季節ごとに遊具を入れ替え飽きさせない工夫を施す。ウッドデッキからは、小浜湾の眺望を楽しむことができる。

 保護者の利便性向上に向け授乳やおむつ替えのスペースも完備。外履きの靴でも使える多目的トイレを設置し、プールや屋外遊具などとの連動も図る。職員は1人常駐する。

 安全祈願祭には松崎晃治市長ら6人が出席。松崎市長は「子どもたちの多様な個性が発揮できる場所をコンセプトに、五感をより育む場所づくりを目指していく」とあいさつした。

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