福井県と株式会社ポケモン(本社東京)は10月23日、福井の誘客促進に向けた相互協力協定を締結した。ゲームやアニメで人気のポケットモンスターに登場するキャラクター「カイリュー」が「ふくい応援ポケモン」に就任。来年3月の北陸新幹線県内開業に向け、イベントやラッピング電車、コラボ商品などに活用していく。
同社は2018年から都道府県と協定を結び、ポケモンを使って各地域をPRする取り組みを進めており、福井県は9自治体目。北信越では初めて。
同社によると、カイリューはポケモンのゲームやアニメ、映画の初期から登場するドラゴンポケモンとして親しまれている。荒れ狂う海をものともせずに自由に飛び回る海の化身で、心優しい性格という。福井県を代表する観光資源の恐竜を連想させ、県内に九頭竜川など「竜」がつく地名も多いことから選ばれた。
県は12月ごろに県内全17市町の観光施設などを巡るカイリューのスタンプラリーを行う。伝統工芸品や食品などの分野で、カイリューをデザインした商品を県内企業と企画していく考え。来夏には、えちぜん鉄道がラッピング電車を運行する。また、同社は来年3月から数年かけ、カイリューをデザインしたマンホールのふたを県内全市町に寄贈する。
協定締結式は県庁で行われ、カイリューの着ぐるみも登場。杉本達治知事は「ポケモンは世界一のキャラクター。(カイリューに)北陸新幹線開業を盛り上げてもらいたい」と期待を寄せた。同社の伊藤憲二郎・最高ビジネス責任者は、カイリューは幅広い世代に人気があるとし、「観光客らが福井にもっと足を運んでもらうようにしたい」と話した。
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