福井県高浜町と高浜水産業振興協議会は町で水揚げされる魚にスポットを当てた「たかはまおさかな大図鑑」を製作、電子版冊子にし公開を始めた。町で水揚げされる魚約70種を解説。漁業に関わる人々、加工商品、魚料理を提供している店や宿まで高浜の魚にまつわる情報を網羅している。
「海の6次産業化」を目指し高浜漁港エリアに観光スポット「若狭高浜たらふく市場」が今夏完成したのに合わせ、高浜の魚をもっと知ってもらおうと企画した。
電子版冊子では、魚の水揚げから加工、販売、どう提供されているかまで順を追って解説している。
巻頭では完成したたらふく市場の内部やエリア内を魚がどのような流れで移動し、加工されているか写真をふんだんに使い解説した。漁師や漁協関係者の仕事への熱い思いも掲載している。
目を引くのは町で実際に水揚げされ流通している魚の「大図鑑」。町職員が市場に通い詰め魚種ごとに撮影した。養殖魚としてブランド化されているマハタ、トラフグのほか、シーフードマーケット「UMIKARA(うみから)」の食堂でもフライで提供されるシイラ、体の半分が口という見た目が奇抜なヤガラなど魚の全身像を収録した。各魚種の水揚げ時期、特徴も解説し、まさに図鑑という内容に仕上げている。
このほか多様な加工品を写真付きで紹介した「海幸(うみさち)図鑑」のほか、魚料理を提供している店ごとに、料理人が高浜の魚をどう調理しているか料理写真を大きく使いガイドしている。巻末には高浜の魚を食べることができる宿も網羅した。
冊子を手掛けた町産業振興課職員は「高浜の魚を取って加工、販売するまで、そこに関わっている人たちの思いも読んでほしい」と話している。
電子版冊子はオールカラー、43ページ。無料。
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