シーズン中の盛況と安全を祈った浜開き=30日、小浜市の若狭鯉川シーサイドパーク

 福井県小浜市鯉川の若狭鯉川シーサイドパークが6月30日、一般開放される海水浴場では県内トップを切って浜開き(海開き)した。日差しが照りつけ厳しい暑さとなる中、神事が営まれ、今シーズンの盛況や安全を祈願した。早速、海に入る人の姿も見られるなど、本格的な海水浴シーズンが幕を開けた。

 同海水浴場は広さ約4万7千平方メートル。県内最大規模の人工海浜でビーチバレーやバーベキューも楽しめる。

 式典には杉本和範市長や地元住民ら15人が出席。神事の後、杉本市長は、同海水浴場がオーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)などの誘客施設を嶺南に誘致する「若狭湾プレミアムリゾートエリアプロジェクト」の対象地となっていることなどに触れ「多くの客が足を運び、小浜の顔となるような海水浴場にしたい」とあいさつし、海にお神酒を注いだ。海上では小浜海上保安署の巡視艇が放水し、浜開きを祝った。

 この日の小浜市は最高気温35・6度の猛暑日となった。同海水浴場でカップルで海水浴を楽しんでいた大阪府からの観光客は「きれいな海に入れてよかった」と話した。

 同市内ではこのほか7月15日までに6海水浴場が順次開設される。嶺南では美浜町の水晶浜が同1日、高浜町の若狭和田ビーチ、敦賀市の気比の松原が同12日などとなっている。

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