美しく咲き誇る多田寺のボタン=22日、小浜市多田

 小浜市多田の多田寺境内で、色とりどりのボタンが見頃を迎えている。赤や白、紫などの色鮮やかな大輪が緑豊かな古刹に咲き誇り、彩りを与えている。

 北陸有数の“花の寺”にしたいと、同寺の玉川住職が2018年から境内にツツジやシャクナゲ、モミジやサクラなど多種多様な花や木を植え始めた。

 ボタンだけでも85種類約250株が本堂や鐘つき堂の周辺、参道沿いなどに植えられており20日ごろから早咲きの品種が咲き始めた。赤や紫の和傘が設置されアクセントになっている。4月末ごろからは遅咲きの品種やツツジも咲き始め、5月初旬まで競演が楽しめるという。

 同寺は孝謙天皇の眼病の治癒を願い749年に創建されたといわれ、本尊には目の病を治す御利益があるという。住職は「ボタンを見て目を癒やしながら、お参りしていただけたら」と話した。

 5月6日まで「花詣(まい)り」が行われ、写経体験ができる。写経は1500円で一部を能登半島地震の義援金に充てる。ボタンやシャクナゲをあしらった特別な御朱印(千円)を用意する。拝観時間は午前9時~午後4時。入山拝観料は大人400円、中高生200円、小学生以下は無料。

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