
6年生児童が開発した、地魚すり身「万能すりみんちょす」
開発した地魚すり身を発表する6年生児童=11日、高浜小
6年生児童が開発した、地魚すり身「万能すりみんちょす」
高浜小児童がまちづくりグループ「高浜明日研究所」(明日研)と取り組む「コドモノ明日研究所」は、地元の低利用魚を有効活用した加工食品「地魚すり身」を開発し11日、同校で披露した。さまざまな料理に利用が可能で、栄養が手軽に取れるため魚の消費にもつなげたいという。
地域課題の解決を考える中、6年生36人は高浜漁港に水揚げされた魚の中に、あまり利用されていないものがあることを知った。魚を多くの人に食べてもらうことをテーマに営業など5部門に分かれ商品開発を進めてきた。
すり身はチューブ型容器に入っており、押し出して使用する。低利用魚のエソやハモのほか、加工販売所で活用されていないサケなどのアラも混ぜ込んだ。地元産の「うちうらレモン」も刻んで入れ、味のアクセントにした。
同校で行われた発表会は3~5年生約100人が見守る中、6年生がプレゼンした。汁物やパスタなどさまざまな用途があるとして「万能すりみんちょす」と命名。魚の豊富な栄養が簡単に取れるため育ち盛りの小中高生をターゲットにしたと説明した。
また5年生33人も現6年生が昨年度開発した、町内で廃棄されるアカジソを有効活用した「しそーめん」の販売拡大に向けた計画を発表した。
6年生の児童は「魚のおいしさが感じられると思う。小さい子からも愛される商品になってほしい」と話した。
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