ラーメンに梅肉やシイタケパウダーなどをトッピングする生徒=23日、おおい町成海のシーシーパーク

 福井県おおい町大飯中1年生が2月23日、同町成海の複合商業施設「SEE SEA PARK(シーシーパーク)」の集客アップにつなげようと、町特産のラーメンと「梅だんご」を販売した。販売開始から客の長蛇の列ができ、生徒考案の2品を堪能していた。

 1年生63人は本年度、同町のまちづくり団体「おおい若者まちづくり塾」との共同プロジェクト「コドモノ明日(あした)研究所」に入所し、同施設の誘客をテーマに取り組んできた。

 生徒は塩としょうゆのタレベースのスープで、町産の梅肉やシイタケパウダーなどを使用したラーメンと、みたらし団子のタレに梅干しのペーストを混ぜ合わせた梅だんごを考案。イベントでの販売を目指し町内の事業者らと協力しレシピを制作したほか、広報などの班に分かれ活動した。

 この日は事業者らの手を借り、1年生40人が運営、調理を行った。用意したラーメン100食、梅だんご180食はわずか2時間ほどで完売する盛況ぶり。購入者からは「ラーメンと梅がマッチしておいしい」「発想の勝利といった味」などと好評だった。

 桑田侑弥さんは「完売が目標だったので達成できて良かった。誘客にも貢献できてうれしい」と話した。同塾の渡邊さんは「これだけの客を呼び込めるのはすごいこと。今後、いずれかのタイミングでの再販も考えたい」と話した。

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