お水送りの送水神事などを表現したイルミネーション=13日夜、小浜市下根来の鵜の瀬公園

 福井県小浜市の若狭神宮寺周辺で3月2日に営まれる伝統行事「お水送り」をイメージしたイルミネーションが同市下根来の鵜(う)の瀬公園に設置されている。クライマックスの「送水神事」などを発光ダイオード(LED)できらびやかに表現している。3月1日まで。

 地元の住民有志でつくる下根来さみどり会が約1500個のLEDを使用して設置した。

 送水神事のイルミネーションは高さ4・5メートル。白装束を着た若狭神宮寺の住職が御香水(おこうずい)を注ぐシーンを青色LEDの点滅で表した。

 大きな翼を広げる白いワシ(幅3・5メートル)も目を引く。下根来で生まれ、御香水が届くとされる奈良・東大寺の初代別当、良弁が幼少の頃にワシにさらわれ、金鐘寺(東大寺の前身)の大杉に落とされたという逸話を基にしている。

 同会の会長は「お水送りをたくさんの人に知ってもらい、盛り上げることができれば」と話した。

 点灯は午後6~9時。

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