• おおい町の海でとれた若狭ぐじを使った釜飯。全13種類が楽しめる
  • 釜飯に具材を手作業で盛り付ける「島ジャコ倶楽部」のメンバー=おおい町大島の水産加工センター
おおい町の海でとれた若狭ぐじを使った釜飯。全13種類が楽しめる

 福井県おおい町内の食や農林水産関係の事業者が連携し若狭ぐじや越前がに、若狭牛など若狭地域の食材を用いた冷凍の釜飯13種類を完成させた。町民手作りの真心こもった商品は同町のふるさと納税の返礼品に登録された。全国に魅力を発信し観光誘客にもつなげたいと期待を寄せている。

 釜飯作りを主導したのは飲食業コンサルタント会社経営の飯塚さん。冷凍釜飯などを取り扱う無人販売店を町内で展開する中、若狭の食材を全国の人にと、釜飯のブラッシュアップに着手した。

 品質向上に強くこだわった。町内産のコメ「あきさかり」を使用し、食材に合わせて炊き込みご飯のだしを使い分けた。手作りの温かみも感じてもらいたいと大島漁協のグループ加工部「島ジャコ倶楽部」に協力を依頼。会員6人が同町大島の水産加工センターに週3日ほど集まり、調理と盛り付けを担っている。メンバーは「山、里、海があり食材は豊富で誇りを持っている。おおいを知ってもらえるきっかけになったら」と期待を込める。

 釜飯の具材はおおいで取れた海鮮や野菜、キノコ類をはじめ、県産食材を多用、バラエティーに富む。町のふるさと納税の返礼品に昨年12月下旬登録された。また旬の食材を順次取り入れ、種類の拡大にも力を入れる。飯塚さんは「地産“他”消で全国に認知され、観光につなげていきたい」と話した。

 ECサイトで一般販売もしており、単品、セットもある。単品は1800円から。嶺南の購入者限定で特別価格での販売もしている。詳細はホームページ「若狭の釜飯本舗ひさしや」へ。

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