
祭場で陰陽師が使用したとされる初公開の祭壇(手前)などが並ぶ特別展=4日、小浜市の県立若狭歴史博物館
福井県小浜市とおおい町の博物館や史料館など3館で10月5日から始まった特別展「陰陽師(おんみょうじ)とは何者か」。陰陽師特有の神壇と推察される「祭壇」などを公開している。陰陽師と密接な地である名田庄との関係性などにも触れ、陰陽師の実像に迫る展示となっている。11月4日まで。
同町名田庄地区は平安時代の陰陽師・安倍晴明を祖とする土御門家(つちみかどけ)が室町時代中期に移り住んだ地。陰陽師が現在放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」に登場したこともあり、特別展が企画された。
会場となるのは同博物館とおおい町郷土史料館、同町暦会館で、3館連携の展示は初めて。
博物館では「陰陽師のあしあと」をテーマにパネルや史料約130点を展示した。7世紀後半、律令(りつりょう)国家を目指し中国をモデルに天皇のそばで公務をつかさどった中務省の陰陽寮を設置。陰陽師が所属し、天皇や貴族の不吉を避けるために、日の吉凶を暦で確かめ助言したことなどをパネルなどで紹介している。
初公開となる箱状の上に鳥居のようなものが立つ江戸時代の「祭壇」(約70センチ四方)と箱状の「礼盤」(約50センチ四方)は、用途は定かではないが、祭場を描いた「天曹地府祭之図(てんそうちふさいのず)」に同様の形が描かれているため陰陽師特有の神壇と推察される。
このほか、応仁の乱後に名田庄に移り住んだ土御門家の関連史料も展示したほか、江戸時代に名田庄から京に戻った土御門家が江戸時代に配った、丸薬が入った赤い三角布が付属するお守り「蛍火武威丸(けいかぶいまる)」や、陰陽師の家に伝わる装束なども並ぶ。
午前9時から午後5時まで。観覧料は一般400円、高校生300円、小中学生200円。休館日は15、28日。
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