• イベント広場やマルシェ、ホテルが整備される金ケ崎エリアのイメージ図
  • ホテルのイメージ図
  • マルシェのイメージ図
  • 転車台広場のイメージ図
  • スイーツショップやカフェのイメージ図
イベント広場やマルシェ、ホテルが整備される金ケ崎エリアのイメージ図

 福井県敦賀市は9月25日、観光拠点化を目指し開発を計画している金ケ崎エリアの新たな完成イメージ図を公表した。全体を俯瞰(ふかん)した図のほか、ホテルやスイーツショップ・カフェ、マルシェなどエリアを構成する各施設のデザインが初めて示された。かつて敦賀駅で使用されていた転車台を活用した公園や鉄道公園といった市が手がける公共ゾーンは2026年度中の完成を目指す。

 金ケ崎エリアについて市は22年3月、オーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)などにぎわい創出施設の整備協定を前田建設工業(東京)、アクアイグニス(同)と締結。前田建設工業が一帯の「デザイン計画」を担当し、昨年11月に開発イメージ図が公表された。

 新たなイメージ図も世界的な建築設計事務所OMAが手掛け、25日の市会新幹線開業後まちづくり特別委員会で公表された。昨年11月時点から、転車台公園や劇場の位置が変更された。

 既存の臨港道路の北側や東側は市、南側や西側は前田建設など民間事業者がそれぞれ開発主体となる。市が整備する公共ゾーンの事業費はおおむね20億円で、本年度内に基本設計、実施設計を進め、25年度から整備に着手する予定。一方、民間ゾーンに関しては事業者が概算事業費の算出、事業内容の検討を行っている段階で、具体的な整備スケジュールは示されなかった。

 第三セクター港都つるがと敦賀観光協会を一体化して来春設立するまちづくり会社の組織形態は株式会社とし、名称を「港都つるが観光協会(仮称)」とする方針も示された。両団体の職員はそのまま引き継がれる見通し。気比神宮前から西へ延びる神楽町商店街の通りを4車線から2車線にする工事は来年の敦賀まつり終了後に着手するとした。
(写真は、全て(c)OMA、敦賀市提供)

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