北陸新幹線敦賀開業日に福井県敦賀市内で開かれるイベントの担い手を集めた決起集会が1月11日夜、同市の多目的広場「かぐ~る」であった。参加者は駅周辺や中心市街地の商店街、金ケ崎など各エリアで企画されているイベント情報を共有。一丸となって観光客らをもてなし、にぎわいを生み出そうと気勢を上げた。
同市内では開業日の3月16日と翌17日に約30件のイベントが企画されていることから、市内を中心として官民で機運醸成や情報共有を図る「新幹線敦賀開業まちづくり推進会議」が各イベントの主催者ら約30人を集めた。
駅前エリアでは敦賀駅前大通りを封鎖してステージを設け、記念式典やダンス、軽音楽のアトラクションを計画。北陸新幹線沿線の20市町が物産販売とPRのブースを並べる。鉄道のまち・敦賀をPRする恒例イベント「つるが鉄道フェスティバル」は市プラザ萬象が舞台となる。
本町1、2丁目商店街では国道8号歩行空間を活用したマルシェなどがある。神楽エリアでは気比神宮交差点にキッチンカーが6~7台並ぶ。敦賀商工会議所は気比神宮をライトアップして夜の街歩きも楽しんでもらう。
相生町エリアでは伝統の朝市を継承した催し「晴れの(日)」があり、「嶺南のお国自慢」をテーマに準備している。市立博物館は地元の歴史を知ってもらう企画展を開き、普段は入れない屋上から市内を見渡してもらう予定だ。金ケ崎エリアでは市民文化センターで音大生ら次世代音楽家応援コンサートが、資料館「人道の港敦賀ムゼウム」では企画展「銀河鉄道999と鉄道のまち敦賀」がある。緑地では2日間、マルシェイベントが予定されている。“空白地”となっている会場については、イベントを開催したい意向を示す参加者もいた。
推進会議事務局は全イベントを総称して「つるが街波祭」とすることを提案。集会の最後に、若杉実まちづくり推進会議イベント部会長の発声で「エイエイオー」と気勢を上げ団結を深めた。若杉部会長は「みなさんの力を結集して相乗効果が発揮できる。開業はゴールではない。きっかけにして敦賀を盛り上げていきたい」と力を込めた。
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