「ディスカバー農山漁村の宝」に選ばれた山内かぶらちゃんの会=若狭町山内

 地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良事例「ディスカバー農山漁村の宝」にこのほど、福井県若狭町山内の伝統野菜「山内かぶら」の生産者グループ「山内かぶらちゃんの会」が選ばれた。

 活力ある農山漁村の実現に向け、農林水産省と内閣官房が2014年から毎年選定している。10回目の今年は全国から568件の応募があり、27団体、2個人が選ばれた。県内からの選定は8例目。

 山内かぶらは味の濃さが特長の白カブの一種。国が地域の特産物などをブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」に登録されている。同会は2011年に有志6人で結成され、現在の会員は60~90代の12人。栽培のほか、商品開発などにも取り組んできた。昨年4月には、山内かぶらを使った料理を提供する「いっぷく処かぶらちゃん」を区内にオープンさせている。

 8日に都内で選定証授与式が開かれる。代表は「年寄りが集まって取り組んできたことが認められてうれしい。若い人たちにも伝統をつないでいきたい」と話していた。

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