福井県小浜美郷小児童が、小浜市内の校区4地区の名所や伝統行事などをデザインした缶バッジを製作し、カプセル玩具販売機で「美郷すごろくガチャ」として期間限定で販売している。校区内8カ所に設置されたガチャガチャを“すごろく”のように楽しく回ってほしいという思いが込められている。児童は「ガチャを回しに地区に足を運んでみて」とPRしている。
同校は遠敷、松永、宮川、国富の4地区の小学校を統合し2019年に開校した。4年生53人が4地区の宝物などについて学習を進める中で、地域の魅力が詰まった缶バッジの製作を企画した。
缶バッジは直径約4センチ。▽遠敷地区の若狭彦・姫神社と伝統行事「お水送り」▽松永地区の国宝・明通寺三重塔と三番(さんば)の滝▽宮川地区のヒマワリ畑と伝統行事「虫送り」▽国富地区のコウノトリとゲンゴロウ、水田退避溝―の計10種類の児童が描いたイラストがデザインされている。
ガチャガチャは4地区のコミュニティセンターとJA福井県直売所「若狭ふれあい市場」、明通寺、メガファーム「若狭の恵」、県立大小浜キャンパス内のレストラン「Kitchen Boo(キッチン ブー)」に設置した。場所ごとに缶バッジのイラストが決まっている。カプセル内に同封されたQRコードを読み取ると、児童によるイラストの解説動画を見ることができる。
全10種類を集めた人には、地区産の米や野菜などのプレゼントがもれなく当たる。児童は「住民や観光客に楽しんでもらえるような企画をみんなで考えた」「地区の名所を見に来てくれる人が増えてほしい」などと話している。
ガチャガチャは1回200円。12月25日まで設置する。売り上げは地区の住民団体などに寄付する。問い合わせは同校=電話0770(56)0773。
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