来年3月16日の北陸新幹線県内開業から福井県や嶺南市町、商工・観光団体などが展開する嶺南誘客キャンペーンの実行委員会総会が9月27日、小浜市遠敷8丁目のJA福井県小浜支店で開かれた。年間を通じ、自然やスポーツ、歴史文化、食などを楽しめる催しを開くことが示された。同日からはキャンペーンのPR活動が始まった。
キャンペーンの名称は「『青々吉日TSURUGA WAKASA』周遊キャンペーン」。期間は開業日から翌年3月末まで。
主な事業としては、開業から1週間後の3月23、24日に、野外でのテントサウナやステージショーなどを楽しめる催しを▽敦賀▽美浜・若狭▽小浜▽おおい・高浜―の4エリアで開催。3~10月には嶺南の複数のスポーツイベントに参加すると宿泊券や特産品などが当たるキャンペーンを展開する。
秋には敦賀まつりや放生祭(ほうぜまつり)、若狭おおいのスーパー大火勢(おおがせ)などを中心に、歴史文化を見て体験する企画を行う。神社仏閣などのパワースポットを巡るデジタルスタンプラリーも予定している。冬には敦賀真鯛(まだい)や若狭ぐじ、若狭牛など嶺南のグルメを提供する店舗やスポットを巡ってスタンプを集める企画を実施する。
キャンペーンのPRとして27日、県嶺南振興局のユーチューブチャンネルでプロモーション動画を公開した。10月中旬からはユーチューブやインスタグラムで広告として配信する。9月30日~11月12日には海や山の幸を楽しめる食の周遊企画を嶺南全域で行う。開業直前の3月8~10日には東京都渋谷区で嶺南の魅力を発信するイベントを開催。首都圏のデジタルサイネージでのPRも行う。観光冊子も新たに作ったほか、キャンペーンのインスタアカウントでも情報を発信する。開業50日前には公式PRサイトも開設する。
総会には杉本達治知事や嶺南各市町の首長、関係団体の代表者ら約80人が出席。キャンペーンの名称や主要事業に関する2議案を承認した。杉本知事は「開業に向けて嶺南に行ってみたいという機運を盛り上げ、開業してからはイベントなどを大々的に繰り広げ、多くの人に来てもらえるようにできれば」と述べた。
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