福井県若狭町岩屋の特産「岩屋梨」の魅力を広めようと、美方高生が9月17日、同町井崎のJR十村駅で「梨フェス2023」を開く。皮むき大会や販売があり、生徒らは「一人でも多くの人に来てもらい、地域を盛り上げたい」と意気込んでいる。
梨フェスは満田さんと山田さん(ともに3年)が総合的な探究の時間で発案した。部活や受験勉強で準備する時間を取れず、1、2年生17人が引き継いだ。JA福井県岩屋梨生産部会やJA福井県三方五湖支店、小浜線利用促進協議会、十村駅舎内のカフェを運営する一般社団法人「とむら」、若狭町、地元のみそみ地域づくり協議会の協力を得て開く。
皮むき大会はどれだけ長くむけるかを競う。規格外で出荷できない約50個を用意し、午後1時15分から随時参加を受け付ける。むいた梨は持ち帰ってもらう。本来なら捨てられる梨を使うことで、SDGs(国連の持続可能な開発目標)の達成に貢献したい考え。上位3人には実行委員の生徒が手作りした岩屋梨のジャムを贈る。販売では規格外品も安く売る。
小浜線利用促進を狙い、同線で来場した人には岩屋梨をモチーフにしたキャラクターがデザインされたステッカーをプレゼントする。子どもにも楽しんでもらえるよう、スーパーボールすくいと輪投げのコーナーも設ける。ラーメンとハンバーガーのキッチンカー出店や美方高吹奏楽部の演奏もある。
8日には生徒らが町役場を訪れ、渡辺英朗町長に開催を報告した。実行委員長は「幅広い年代の人に来てほしい」と期待。副実行委員長は「多くの方の協力があって開けるので、感謝の気持ちを忘れず運営したい」と話した。
イベントは午後0時半~同2時50分。問い合わせは美方高=電話0770(45)0793。
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