豊漁と海上安全を祈願する福井県美浜町日向の伝統行事「八朔(はっさく)祭り」が3日行われた。奉納相撲では健やかな成長を願い、赤ちゃんの土俵入りが行われた。
コロナ禍で4年ぶりの開催。地元の小学生や園児、祭り保存会のメンバーらが伝馬船の形をした山車(やま)を引きながら区内を練り歩いた。児童らは練習を重ねてきた八朔太鼓も披露し、拍手を浴びた。
土俵が設けられた稲荷神社隣の広場では奉納相撲が行われ、青年会の7人が気迫ある取組を披露した。子ども会の児童らも元気に相撲を取った。
2歳児までの赤ちゃん4人は、化粧まわしと紅白のねじり鉢巻きを着け、青年会の男衆に抱えられて土俵に登場した。母親から離れた途端に泣き出す子もいて、集まった住民らは愛らしい姿に目を細めていた。地元の男性は次男が土俵入りした。「コロナ禍で参加できていなかったので、良かった。健康に成長してほしい」と話した。
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