福井県若狭町三方中の生徒と県道三方五湖レインボーライン山頂公園の運営会社「レインボーライン」が、地元特産の「岩屋梨」を使った期間限定のパフェを考案し、8月28日から山頂公園駐車場にあるレストラン&カフェ「RAINBOW」で販売を始めた。実が締まり、煮たり焼いたりしても食感が残る特徴を生かした。
探究学習で同校3年の観光、生産グループの12人が岩屋梨に着目。昨年秋ごろから梨を使ったスイーツを販売しようと、タルトやゼリーなどの試作に取り組んできた。今年6月には生産農家吉田清隆さんの農園を訪れ、実が詰まって、みずみずしい特徴を教わった。
レストランの山本真一シェフと試行錯誤しパフェの商品化を決定。パフェの最下層には、梨の皮をミキシングして仕立てたソースを入れ、真ん中に梨のコンポートを敷き、最上部には輪切りにして焼いて水分を飛ばしたセミドライの梨を添え、見栄えも工夫した。
山本シェフは「ほかの梨は焼いたり煮たりすると形がなくなってしまうが、密度が高い岩屋梨は残っている」と話す。
パフェ作りに携わった三方中の生徒は「多くの観光客が食べて、地元の食材を知ってもらえれば」と話した。2週間ほど販売している。
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