敦賀まつりは最終日の9月4日、最大の呼び物である山車(やま)巡行が気比神宮周辺を中心に行われた。戦国絵巻を再現する絢爛(けんらん)豪華な山車6基を、約540人の町衆たちが威勢のいい掛け声を響かせながら引いて市内を練り歩いた。
山車は正午ごろ、同神宮の大鳥居前に集結。出発式では敦賀消防団消防鳶(とび)隊「つるが鳶」の演技披露の後、御所辻子(ごしょのずし)山車を先頭に、金ケ辻子(かねがずし)、唐仁橋(とうじんばし)、東町(ひがしまち)、観世屋町(かんじやまち)、鵜飼ケ辻子(うかいがずし)の各山車が出発した。法被姿の引き手たちは「エンヤサーエ」「オイスクデ」と独特の掛け声を上げながら、門前の神楽通り、相生通りを進んだ。
まつりは新型コロナウイルス感染症の影響で2019年を最後に中止が続いていた。本物の甲冑(かっちゅう)を着けた人形や豪華な水引幕で飾られた山車が4年ぶりに登場し、沿道は大勢の見物客でにぎわった。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)