北陸新幹線のW7系車両。金沢-敦賀間の開業は来年3月16日に決まった

 JR西日本と東日本は8月30日、北陸新幹線金沢―敦賀間を来年3月16日に開業すると発表した。東京―福井間は最短2時間51分で結ばれる。かがやき9往復のうち4往復は小松、加賀温泉、芦原温泉、越前たけふに停車するタイプで、各駅2往復ずつ停車する。開業日決定を受け、県や市町、民間の準備が加速し、開業機運が高まりそうだ。

 富山―金沢間を往復するシャトル便「つるぎ」は敦賀まで延び、1日25往復する。富山―敦賀間が18往復、金沢―敦賀間は7往復で、すべてサンダーバードやしらさぎと接続。北陸と関西、中京圏の移動の利便性確保を図る。

 JR西の長谷川一明社長は30日の記者会見で「福井、敦賀が首都圏と直通し、北陸と関西圏の時間短縮も図られる。文化や経済などさまざまな面で交流が進み、各地域の輝きが増していくだろう」と期待を込めた。詳細な運行ダイヤや運賃は年内をめどに公表する見通し。

 開業日決定を受け、杉本達治知事は「1973年の整備計画決定から半世紀を経て、多くの先人の努力や思いが結実される日であり、大変うれしい。残り半年、観光地の磨き上げや2次交通の整備、おもてなしなどの準備を加速させる」と述べた。

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