福井県敦賀市の街中にありながら閉校した旧敦賀北小校舎を地域活性化のために活用しようと9月9、10日、地元若者有志らでつくるグループがお化け屋敷を開く。謎を解きながらスリルを体験する子ども向けの昼用と、襲ってくるゾンビの恐怖を味わえる大人向け夜用の2パターンのお化け屋敷を準備する。
旧敦賀北小は、角鹿小中学校発足に伴い2021年に閉校になった。気比神宮近くでアクセスがよく、校舎も活用可能なことから、閉校した学校利用のモデルケースになればと昨年12月から準備してきた。
主催の「敦賀ゾンビーズ」のメンバーは当初5人だったが、交流サイト(SNS)などで参加者を募り、現在は約40人にまで増えた。敦賀市を中心に高校生や大学生、会社員、デザイナーらが会議を重ね、衣装や小道具作りなどに取り組んできた。8月20日に会場設営に入った。
当日、子ども向けお化け屋敷は午前10時~午後3時に開催する。「北小の花子さん」をテーマに、来場者は花子さんと一緒に謎解きに挑戦しながら会場を回る。スリルと楽しさが体感できるという。料金は500円。
大人向けは午後5時~同10時。増殖したゾンビから逃げながら、ゾンビにならない予防ワクチンを探し出す。恐怖感は満点で「SCHOOL OF THE DEAD ―侵食区域からの生還-」とタイトルを付けた。料金は千円。
グループリーダーは「コロナ禍では外で笑ったり叫んだりできなかった。このイベントに来てもらって大声を出してほしい」と来場を呼びかけている。27日まで広く資金を募っている。
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