
海ごみでバックル部分を仕上げたチャンピオンベルト(ホット提供)
福井県小浜市内の海岸に漂着したごみを使ったプロレスのチャンピオンベルトを大阪市内の企業や子どもたちが制作した。漂着したプラスチックや網の一部でバックル部分ができており、9月21日に大阪府で開かれる大阪プロレスの大会勝者に贈られる。
企画・制作したのは、大阪市東住吉区のベルトメーカー「ホット」。石田社長は約1年前、知人のつながりで嶺南のビーチクリーンイベントに参加し、海ごみ問題の深刻さを目の当たりにした。「美しい海を未来の子どもたちに残したい。何か啓発できないか」と、海ごみを材料にしたチャンピオンベルトの制作を思い立った。
小浜市の矢代マリンアクティビティ推進協議会に協力を依頼。今年6月、同協議会が開く矢代海岸でのビーチクリーンイベントに社員5人が参加し、集めたごみの中からベルトの材料になりそうなものを持ち帰った。8月に親子連れが細かく砕いた海ごみをベルトに貼り付け、モザイクアート風のバックルを制作。大阪プロレスのロゴも社員が海ごみで仕上げた。
大阪プロレスの大会は「天王山2025」と銘打って開かれ、石田社長は「多くの観客に日本の海を守るために何をすべきかを考えてもらいたい。今後も継続して海ごみを減らす活動に取り組んでいく」と話している。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)