デジタル技術と遊具を融合させ、美浜町の自然が感じられる遊び場のイメージ図(同町提供)

 美浜町は4月23日、町エネルギー環境教育体験館きいぱすに整備する全天候型遊び場の概要を明らかにした。最新のデジタル技術と遊具を融合し、若狭湾にすむ生き物をデジタルマッピングで映し出すなど、子どもが自然や文化を感じながら想像力を育む施設にする。2027年春のオープンを目指す。

 同日、開かれた町会全員協議会で説明し、臨時町会で設計・整備工事請負契約(1億411万円)に関する議案が可決された。請負業者は公募型プロポーザル方式でジャクエツ福井店(福井市文京1丁目)に決まった。県の補助を活用する。

 整備面積は計約498平方メートル。計画では海や山、空など六つのエリアに分ける。山エリアは、西方ケ岳など美浜の山をイメージした滑り台付きの大型ネット遊具を置く。滑り台の着地部分にセンサーを設置し、接触を感知すると、音とともに床面に水しぶきのデジタルマッピングが表れる。

 海エリアは、壁や床面に若狭湾や久々子湖、渓流の里のマッピングが映し出され、カニやブリ、ウナギやハゼなど、海や湖に住む生物を眺められる。三輪車の遊具も設置し、ペダルをこぐと、モニターに彌美神社の祭りや日向の水中綱引きの映像が流れる。対象年齢は3~12歳。

 子ども子育て推進室の室長は「多くの子育て世代に利用してほしい。既存のエネルギー体験プログラムとも連携し、きいぱすの魅力向上につなげたい」と話している。

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