
レンタサイクルでのモニタリングが始まった電動アシスト三輪自転車「LA SI QUE(らしく)」=22日、美浜町総合体育館
産業用チェーン製造などの椿本チエイン(本社大阪市)は4月22日、同社が開発中の電動アシスト三輪自転車「LA SI QUE(らしく)」2台を嶺南地域の観光客らに利用してもらうモニタリングを始めた。JR美浜駅内でレンタサイクルを行う若狭美浜観光協会が貸し出し、利用者にアンケートを取る。
同社は今秋、美浜町山上の若狭美浜インター産業団地で植物工場の操業を開始する。電動アシスト三輪自転車の開発では2024年度に東京都杉並区の職員に業務で使ってもらい、有効性や運用上の課題を確認するなどしている。レンタサイクルでのモニタリングは初めて。
「LA SI QUE」は、後輪荷台に重さ30キロまで積載が可能で、観光客らは旅行バッグなど大きな荷物を載せて移動できる。同社独自構造のチェーンを取り付けることで、体の傾きに合わせて車体を斜めにでき、段差や傾斜でも二輪車に近い滑らかな乗り心地が維持できるという。
この日は、関係者の試乗会が町総合体育館駐車場であり、戸嶋秀樹町長らが快適性や安全を確認した。モニタリングは9月30日までで、同社は利用者のアンケートを性能向上に役立て、26年度末の販売を予定している。同協会は、アンケートや利用状況などを参考に今後の運用を決める。利用料金は4時間500円から。予約は同協会=電話0770(32)0222。
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