敦賀赤レンガ倉庫を紹介するプロモーションビデオのサムネイル用フレーム(同倉庫提供)

 今年リニューアル開業10周年を迎える敦賀市の敦賀赤レンガ倉庫は、東京の専門学校生が考案した5人の歴史キャラクターを活用し、プロモーションビデオ(PV)を作成した。石油の貯蔵用倉庫として建設された赤レンガ倉庫の由来をはじめ、鉄道や港とともに発展してきた敦賀の歴史を分かりやすく紹介している。

 キャラクターは欧亜国際連絡列車、敦賀赤レンガ倉庫、人道の港敦賀ムゼウム、敦賀市立博物館、旧北陸線トンネル群をイケメンや少女に擬人化した5人。県や市などの共同プロジェクトとして、昨年2月に学校法人・滋慶グループの専門学校でアートやデザインを学ぶ学生が考えた。

 北陸新幹線敦賀開業1周年を迎え、赤レンガ倉庫に訪れた2024年度の観光客は、前年度比で32%の増加と好調。今年10月に開業10年を迎えることから、観光客に改めて魅力を伝えようと4年ぶりにPVを一新した。

 動画では、赤レンガ倉庫のイメージキャラクターがナレーションを担当。外国人技師の設計で120年前の1905年に建設されたことや、巨大ジオラマは昭和の敦賀の街並みが忠実に再現されていると紹介している。

 ほかに、東京から敦賀を経由してベルリンまでつないだ欧亜国際連絡列車や、敦賀市と南越前町間に造られた旧北陸線トンネル群などの場面で各キャラクターが登場。人道の港敦賀ムゼウムではユダヤ難民を受け入れた史実にも触れ、「敦賀の人々の活躍を学べる」と紹介している。

 赤レンガ倉庫の担当者は「若者に親しみやすいキャラクター。PVを見て北陸新幹線でたくさんの人に敦賀に来てほしい」と話した。PVは公式ユーチューブで公開されているほか、赤レンガ倉庫ジオラマ館の入り口モニターでも流している。

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