
市が制作した移住PR動画の一場面
市が制作した移住PR動画の一場面
市が制作した移住PR動画の一場面
「頑張りすぎているあなたへ。『敦賀』でいいんじゃない?」―。敦賀市は、市内の映像制作会社Aithra(あいとら)と連携し、移住PR動画を作成した。安い通勤コストや持ち家率の高さなど、都会と比較して敦賀で暮らす優位性を示しながら、東京、大阪、名古屋へのアクセスの良さもPR。首都圏在住で福井県や敦賀に関心があるターゲットに配信した。
人口減少対策の一環で企画。動画は3分弱で市職員らが出演し、金ケ崎緑地でくつろいだり、職場で笑顔で働いたり、何げない日常風景を描いている。対比するように、都会の喧噪(けんそう)やせわしなさを映し出し、敦賀での住みやすさを印象づける構成になっている。
国土交通省のデータで通勤にかかるコストが1カ月当たり敦賀市が約2万円、都内が約5万8千円であることや、福井県の持ち家比率、正規雇用の高さも紹介。首都圏で働く世代や都会の生活に疲れた人たちを敦賀に呼び込もうという意識で作成したという。
「あいとら」は地元アイドルのミュージックビデオや企業CMを制作。福井の名所を紹介する動画ではドローン撮影を駆使したこだわりの映像作品を作り、日本国際観光映像祭で最優秀空撮賞を受賞した。気鋭の若手クリエーター集団で、今回の移住PR動画も「センス良い映像でとんがった内容に仕上げてくれた」(市政策推進課の担当者)。
動画配信に当たっては、ジェイアール東日本企画(東京)と連携。同社が保有するECサイトなどのデータを基に、敦賀市を訪れたことがある人や敦賀の関連商品を購入したことがある人に絞って、交流サイト(SNS)やユーチューブで発信した。2~3月の45日間配信し、市の移住促進サイト「KURAS TSURUGA(くらす つるが)」には約4千件のアクセスがあった。
市の担当者は「敦賀を知ってもらうきっかけになったと思う。実際の移住に結びつくよう施策を講じていきたい」としている。移住PR動画は「KURAS TSURUGA」で視聴できる。
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