• 婦人服販売「プチ」に開設された免税一括カウンターの看板=21日、敦賀市神楽町1丁目
  • 免税一括カウンター開設に合わせて設けられた臨時の販売エリア=21日、敦賀市神楽町1丁目
  • 免税一括カウンター開設に合わせて設けられた臨時の販売エリア=21日、敦賀市神楽町1丁目
婦人服販売「プチ」に開設された免税一括カウンターの看板=21日、敦賀市神楽町1丁目

 訪日外国人が買い物をした際、消費税の免税手続きを1カ所で行う「免税一括カウンター」が4月21日、敦賀市の神楽町1丁目商店街に設置された。敦賀港には本年度、海外クルーズ船9隻が寄港する予定で、訪日客の消費を取り込み、商店街の活性化につなげたい考えだ。

 神楽町1丁目商店街振興組合が開設準備を進め、まずは同商店街の13店舗、本町1丁目商店街の3店舗が参加。1店舗で免税となる下限の5千円を下回っても、商店街全体を一つの免税店として捉え、複数店舗で合算して5千円を超えれば免税になる仕組み。外国人客は一括カウンターで商品の消費税分から手数料を除いた金額が払い戻される。

 一括カウンターは神楽通りのほぼ中央にある婦人服販売の「プチ」に設置された。店主の山際亜矢子さんは「外国人観光客の購買意欲を喚起し、シャッター店舗も目立つ商店街を元気にするきっかけになれば」と期待を込めた。

 21日はクルーズ船ノールダムの敦賀初寄港に合わせ、神楽町1丁目商店街内に臨時の販売エリアを設置。8店舗がブースを構え、駄菓子や日本茶、皮ようかんを販売した。5千円を超えるように買い足す観光客の姿も見られ、販売促進に一定の効果が見られた。

 訪日客拡大が見込まれる中、敦賀の各店舗にとっては需要をいかに取り込んでいくかが課題。神楽町1丁目商店街振興組合の理事長は「お客さんへの免税手順の説明など、店舗で慣れない部分もあり、しっかり対応できるよう努めていきたい。免税にしたからといって商品が売れるわけでなく、海外の方のニーズをつかめるように店舗や商店街で工夫を重ねていきたい」と話していた。

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