
満開を迎えた飯盛寺のヒガンザクラ=1日、小浜市飯盛
ライトアップされた妙祐寺のしだれ桜=3月31日夜、小浜市中井
満開を迎えた飯盛寺のヒガンザクラ=1日、小浜市飯盛
福井県小浜市飯盛の飯盛寺でヒガンザクラが満開を迎えている。鮮やかなピンク色の花が里山を彩り、訪れた人々の目を楽しませている。
ヒガンザクラは27年ほど前に、住職が苗木を譲り受け、育ててきた。20本あった苗木はシカの食害などを受け、寺務所前の広場や道路脇に残る5本のみとなったが、立派に育ち毎年、花を咲かせている。
例年、春の彼岸の時期に見頃を迎えるが今年は遅く、ピンク色の花がびっしりと付いた枝には、緑色の葉も生え始め、さわやかな色合いが楽しめる。
境内にはソメイヨシノ、しだれ桜、八重桜も植えられており4月下旬ごろまで順次、見頃を迎える。
住職は「開花が遅かったけれど、きれいに咲いてくれた。今後もいろんな種類の桜が咲くので楽しんでほしい」と話した。
満開 闇夜に浮かび 妙祐寺・しだれ桜
福井県小浜市中井の妙祐寺のしだれ桜が満開を迎えた。夜間にはライトアップも行われ、空から舞い降りてきたかのように薄いピンクの花が闇夜に浮かび上がり、花見客を魅了している。今週末まで楽しめるという。
同市指定の天然記念物で高さ17メートル、枝張りは東西16メートル、幹回り2・5メートル。樹齢140年といわれ、嶺南地域屈指のしだれ桜という。
140年ほど前、檀家(だんか)の一人が日蓮宗総本山の久遠寺(山梨県)を参詣した際、境内に植えられていた苗木を譲り受けたという。長年、雑木林の中でひっそりと咲いていたが1992年、竹やぶを切り開いた際、偶然見つかった。
妙祐寺の住職によると、今年は3月27日ごろに咲き始め、3月末に満開となった。ここ数年では遅めという。
ライトアップは午後6時半~9時半。
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