
オープンを控え「敦賀のブランド魚のおいしさを知ってほしい」と話す中村さん夫婦=敦賀市神楽町1丁目の同店
「敦賀のブランド魚を多くの観光客に知ってほしい」―。敦賀市西浦地区の漁師、中村英樹さんと妻の真由美さんが4月6日、気比神宮の門前町、神楽町1丁目商店街に敦賀真鯛(まだい)などブランド魚を提供する料理店「魚心海心(うおごころうみごころ)なかむらや」をオープンする。
中村さん夫婦は、同市沓で民宿を営み、敦賀真鯛や敦賀ふぐ、若狭まはたなどブランド魚を使った料理を宿泊者に提供している。しかし、民宿は事前予約が必要で敦賀駅から車で20分ほどかかるため、十数年前から、観光客にもっと気軽に食べてもらえる方法を模索していたという。
北陸新幹線敦賀開業を機に、主要観光スポットの気比神宮に着目。「敦賀を盛り上げたいという神楽の商店街店主たちの強い思いにひかれた」(真由美さん)という。空き店舗を探し、昨年10月から県や市などの「敦賀まちづくり魅力UP応援補助金」を活用してリノベーションを行った。
英樹さんがオーナーで、真由美さんは店主として料理作りを担当。敦賀真鯛の鯛ちらしや若狭まはたの「かば焼き重」を通年振る舞うほか、敦賀ふぐやふくい岩がきも旬の季節に合わせて提供する。英樹さんは「真鯛やまはたの良さは県外の人にはまだまだ響いていない。観光客が集まるスポットでおいしさを発信したい」と意気込む。
ランチ時間の観光客をターゲットに、営業時間は火~日曜の午前11時~午後3時に設定。真由美さんは「家族連れらにもふらっと店に入ってもらいたい」と期待している。
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