• 敦賀なじみの素材を使ったオリジナルだしを開発した「神楽べっぴん会」のメンバー=敦賀市神楽町1丁目
  • 昆布やミカンの皮、シイタケ、さば節のパウダーが配合された「べっぴんだし」
敦賀なじみの素材を使ったオリジナルだしを開発した「神楽べっぴん会」のメンバー=敦賀市神楽町1丁目

 福井県敦賀市の神楽町1丁目商店街の女性店主らでつくる「神楽べっぴん会」は、敦賀の新たな土産品として、オリジナルのだし「べっぴんだし」を開発した。昆布、ミカンの皮、シイタケ、さば節の粉末を配合し、すっきりと上品な味わいに仕上げた。試食会では来場者に好評で、近く商品化を予定している。

 気比神宮の門前にある商店街らしい土産品を作ろうと、昨年10月ごろからメンバー15人で試行錯誤を重ねてきた。商店街に老舗の昆布店が2軒あることにちなみ、和食の基本となるだしの試作に取りかかった。

 市内の東浦地区が日本海側におけるミカン栽培地の北限とされていることや、野坂山の伏流水を使って栽培されている市内の特産品「黒河しいたけ」をヒントに、地元になじみの素材を活用した。かつお節では風味が強すぎるため、さば節を選んだという。

 3月15、16の両日に「つるが街波祭」の会場の一角でお披露目会を開催。焼きおにぎりにおぼろ昆布と塩昆布を載せ、煮出した熱々のべっぴんだしを注いだ「茶漬け」を試食するなどしてもらった。来場者からは「ミカンの香りが効いている」などと高評価だった。

 早ければ5月ごろにも「だしパック」として商品化し、べっぴん会の会員店舗などで売り出す予定。べっぴん会の副会長は「気比神宮の参道としての魅力アップにつなげたい」と話していた。

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