来場者と花換えする福娘=29日、敦賀市の金崎宮

 桜の名所、福井県敦賀市の金崎宮で「花換(はなかえ)まつり」が開幕し、週末の3月29日は多くの家族連れやカップルでにぎわいを見せた。来場者は巫女(みこ)「福娘」と桜の小枝を重ね合わせ幸せを願った。主催する港都つるが観光協会によると、境内に約400本あるソメイヨシノは咲き始めで、見頃は来週末ごろという。4月8日まで。

 まつりは明治時代、金崎宮に桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」と声をかけ合い、小枝を交換することで思いを伝え合ったのがルーツとされる。福娘と来場者が小枝を重ね合わせる“花換え”は4月8日までの午前10時~午後4時。毎日午後6~10時までは夜桜がライトアップされる。

 今年は、新たな試みとして商店街の喫茶利用券などが当たる「恋恋抽選会」がある。まつり会場で購入した桜の小枝(700円)と市内6カ所の商店街を利用した際のレシートを、神楽町1丁目の多目的広場「カグ~ル」に持参すると抽選に参加できる。このほか、境内に設置したハンモックでひとときを過ごせる「夜桜ハンモック」(4月5日午後5~8時)など、多くのイベントを用意する。

 福娘を務める台湾出身の女性は「貴重な体験をさせてもらいありがたい。来場者の皆さんが幸せになれるよう、心を込めて花換えしたい」と張り切っていた。家族で訪れた敦賀市内の30代女性は「4月から環境が変わるが、いろいろなご縁がありますようにと祈った」と笑顔を見せた。

 3月28日夜は開幕セレモニーがあり、港都つるが観光協会の刀根社長が「従来は金ケ崎地区だけのお祭りだったが、今年は商店街との連携を深め、さらに大きく盛り上げていきたい」とあいさつ。米澤光治市長と福娘が「花換えましょ」と声をかけ合って、一番花を重ね合わせた。夜桜のライトアップ点灯式も行われた。

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