
「つるが観光物産」が開かれ、大勢の人でにぎわう商店街=15日、敦賀市神楽町1丁目
北陸新幹線県内延伸1周年を記念した「つるが街波祭(まちなみさい)」が3月15日、敦賀市の中心市街地一帯で開催された。市内や北陸新幹線沿線の特産品販売、マルシェ、和太鼓演奏など多彩な催しで観光客らをもてなした。
気比神宮の門前にある神楽町1丁目商店街では「つるが観光物産」が開かれ、歩行者天国となった約200メートルの通りにテントがずらり。敦賀真鯛(まだい)の押しずしや敦賀ふぐのにぎりずし、おぼろ昆布などのほか、北陸新幹線沿線の群馬県高崎市、長野県飯山市、嶺南5市町の物産も販売され、大勢の人が通りを埋めた。
新幹線を利用して気比神宮へ参拝に訪れたという金沢市の女性は商店街にも足を延ばした。「新幹線で北陸3県がぐっと近くなったような気がする」と話し、買い物を楽しんでいた。
敦賀駅からシェアサイクルを利用して、敦賀港近くの金ケ崎エリアまで向かう観光客の姿も見られた。1周年を記念して15、16の両日、入館無料となっている資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」を訪れた大阪市からの観光客は「駅から海まで自転車でそれほど遠くなくて来やすかった。夏にも足を運びたい」と話していた。
敦賀駅西口の駅前商店街にはキッチンカーが並び、木工で北陸新幹線のオブジェを作るワークショップや鉄道グッズの販売会も催された。駅前商店街振興組合の理事長は「2年目、3年目と盛り上がりを持続させていくことが大切。関係団体が連携し、にぎわいを局所的でなく、市全域に広げるようにしていかないと」と気を引き締めていた。
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