
駅長室を見学するツアー参加者=16日、福井駅
「ごはんのおともサミット」で北陸新幹線沿線のごはんのお供を白米にトッピングする来場者=16日、敦賀駅西口のオッタ
北陸新幹線芦原温泉駅の開業1周年イベントで盛り上がる会場=16日、あわら市のアフレア(長島昌徳撮影)
特設ステージでダンスを披露する児童=16日、越前市の越前たけふ駅
北陸新幹線福井県内開業から1周年を迎えた3月16日、県内四つの新幹線駅周辺では多彩な記念イベントが開かれた。ワークショップやステージイベント、食の企画などが繰り広げられ、多くの家族連れらでにぎわった。
駅長室見学したよ 福井
○…福井駅では、駅案内ツアーや北陸新幹線のペーパークラフト作り、駅員や施設整備員の子ども用制服着用体験など親子で楽しめる多彩な催しが行われた。
案内ツアーは午前と午後の2回あり、午前の部には親子連れら20人が参加。北陸新幹線の到着、発車の際に駅員が車両と線路などを安全確認する姿を間近で見守ったり、普段入れない駅長室や貴賓室を見学したりした。
福井鉄道やえちぜん鉄道、ハピラインふくい、JR西日本の担当者がそれぞれ魅力や特徴を紹介した。両親と駅構内を巡った園児は「楽しかった」と笑顔だった。
沿線グルメに舌鼓 敦賀
○…敦賀市では15日に続き開業1周年イベント「つるが街波祭」が開催された。中心市街地一帯で北陸新幹線沿線の物産やストリートスポーツワークショップなどが開かれ、多くの来場者でにぎわった。
敦賀駅近くのotta(オッタ)では、「ごはんのおともサミット」が開催され、新幹線沿線のごはんのお供が集結。家族連れらが、新潟県名物の柿の種が入った「食べるラー油」や富山の黒毛和牛のローストビーフ、石川県輪島市の塩などを購入し、白米にトッピングしていた。
イベントに訪れた米澤光治市長は「想像以上にお客さんが来ていて、出店者も楽しくやってくれている。市としてもみんなと協力していい雰囲気を続けていきたい」と話した。
情熱サンバで沸騰 芦原温泉
○…芦原温泉駅西口のアフレアでは、「温泉場」の韻を踏んだ「オンセンバ!サンバ!フェスティバル」と銘打ったイベントが開かれ、来場者がサンバで一つになった。軽快な生演奏に合わせ、子どもから高齢者まで全身を揺らし情熱的に踊った。
全国で活動するゲーリー杉田さん率いるサンバチームが、太鼓やベル、カバキーニョと呼ばれる弦楽器を鳴らしてリズムを奏でた。来場者は楽器隊の後ろに列になって腰を振り、手をたたいて踊った。
大きな羽根飾りを付けた女性ダンサーも登場し、会場は陽気なムードに包まれた。
児童ダンスや太鼓 越前たけふ
○…越前たけふ駅では、特設ステージで児童のダンスや太鼓演奏などが披露され、お祝いムードを盛り上げた。あいさつした越前市の山田賢一市長は「丹南地域の伝統工芸や食を活用し、多くの人に訪れてもらえるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
北日野公民館放課後子ども教室ひのっこkidsのダンスで幕開け。同市の太鼓グループ「円座太鼓」や鯖江市の電子オルガン奏者、826askaさんのライブが繰り広げられ、来場者が手拍子で盛り上がった。
丹南地域の魅力をPRする特設ブースやeスポーツの体験コーナーもあり、家族連れなどでにぎわっていた。
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