エネルギー確保や脱炭素化、地域振興をテーマにした「つるが国際シンポジウム2024」が11月22、23の両日、敦賀市長谷の若狭湾エネルギー研究センターで開かれる。国内外の専門家による講演やパネル討論を通じて、原子力の今後の展望や地域資源を生かしたまちづくりを考える。
文部科学省が主催し、県、敦賀市、福井大、福井工業大が共催する。廃炉作業中の高速増殖原型炉「もんじゅ」が立地する敦賀市が今後も原子力研究や人材育成拠点となる足がかりとするため例年シンポジウムを開いている。
初日は、原子力利用に関する世界の潮流や日本国内の政策動向に関する基調講演、米国やフランス、イギリス、スウェーデンなど各国の原子力の利用状況、地域振興に関する先進事例をテーマにした講演がある。原子力の役割や今後の展望をテーマにパネル討論も開かれる。
2日目は、関西電力が原子力発電にかかる取り組みを紹介するほか、県や敦賀市の担当者が嶺南Eコースト計画など地域振興施策を説明する。「地域資源を生かしたまちづくり~脱炭素社会への貢献」と題したパネル討論も行われる。
嶺南地域の原子力発電の状況や地域振興策をまとめた展示ブースも設けられる。
22日は午前9時45分~午後5時10分、23日は午前10時~午後3時10分。参加無料。現地での参加は申し込み不要だが、オンライン視聴の場合は前日までにシンポジウムの公式ホームページから申し込みが必要。問い合わせは若狭湾エネ研=電話0770(24)7272。
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